2015
07.30

「平均余命宣告」でない理由

「あなたの余命は1年です」と言われるとします。
皆さん、そう言われたらどう思うでしょうか?
自分は、1年前後に死んでしまうのではないか?と思うでしょう。

がん患者さんの余命というのは、実際には、予測は非常に難しいのです。
よくありますよね、
「余命1年と言われたけど、2年生きてます」とか、
「余命半年と言われたたけど、1年生きてます」のように
余命はよくはずれるものです。

全身状態や経口摂取量などをスコア化した予測式を使っても、3週未満の予後予測は特異度が85%であり、6週未満になると77%台に落ちてしまう>。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=10335930

そうすると3ヶ月や6ヶ月の余命を当てることなどは、不可能に近い。実際の医療現場で行われている間違いは、生存期間中央値を言ってしまうことである。中央値とは、データを小さい順に並べたとき中央に位置する値であり、100人患者がいたら、50番目に亡くなった患者の生存期間にすぎない。生存期間の分布は正規分布をなさないために、平均値ではなく、中央値を使うだけの話である。この値を余命と言うのは、医学的にも間違っているし、患者には相当な誤解を与える。患者は余命6ヶ月と言われたたら、「6ヶ月で自分は死んでしまう」と思ってしまうからである。ホスピスへ入院した患者家族への調査から、医師から言われる最も傷つくこととして、「範囲、可能性を言わない断定的な余命告知」「感情への配慮がない」などであったhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Ann+Oncol+15%3A1551%2C+2004


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