2013
05.17

進行がん患者で、不定愁訴を訴えてきたら高カルシウム血症を忘れるな

進行がんでは、転移部位によってもさまざまな症状をきたすし、また適応障害を起こし、精神的な訴えも多い。高カルシウム血症は、頻度こそそう多くないが、全身倦怠感や吐気など、がん患者にはよく見られる不定愁訴的な症状として現れることが多いので、経過観察とされ、見逃される場合も多い。また、化学療法をやっている場合など、化学療法の副作用と見分けがつかない場合も多い。

ずっと、化学療法の副作用と判断され、症状がいっこうによくならず、高度の高カルシウム血症を来たし、腎不全になってから、発覚する場合などもある。この場合は、緊急処置が必要となる。骨転移に多く合併するが、骨転移がなくても起こる。進行がん患者で、長引く倦怠感や吐気、便秘などがあった場合、高カルシウム血症の鑑別を忘れてはいけない。
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コメント
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dot 2013.05.17 20:02 | 編集
コメントありがとうございます。
腫瘍内科医としては、当然知っている知識の一つをご紹介させていただきました。


> 勝俣先生、とても興味あるコメントでした。
> 一つ伺いたいのですが・・・
>
> 患者を診ていて、長引く吐き気や便秘が、化学療法の副作用と見るか高カルシウム血症ではないかと判断するのは、やはり腫瘍内科医の腕なのでしょうか?
>
> あるいは、腫瘍内科医としては当然知っていることなのでしょうか?
>
> 自分の癌が再発した時には、腫瘍内科医の在籍している病院にかかりたいと思い、今いろいろ調べているところです。
>
> お時間のある時に、お答えいただければ幸いです。
勝俣範之dot 2013.05.17 20:22 | 編集
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