2012
09.25

余命は告知するべき?しないべき?

「余命を告知するべきか?しないべきか?」

このような不毛な議論を大まじめにある大きな公的機関の会議でなされたことがある。

告知するべき、いや、告知しないべき、と大議論になり、最後には多数決も取られる結果となった。

皆さん、この議論を聞いていて、どうお思いになりますでしょうか?


この告知すべきか?しないべきか?という論争の根底に抜けているのは、患者さんの視点です。患者さんは、告知されるもの、告知するのは、医療者側と全く一方通行なことが問題であると思います。

患者さん側としたらどうでしょうか、
「そんな大事なことは、医者が勝手に考えないで相談してほしい」と思うのではないでしょうか?

そうですね、我々医療者には、意思決定の共有(Shared decision making)の概念が抜けているので、一方的に医療者がどうするのか?という議論しかできません。


本当に議論すべきは、「余命を告知するべきか?しないべきか?」ではなく、

「患者さんと予後について話し合うべきか、話し合うとしたら、いつどのような状況で?、誰と?どんな内容を?」

ということについて議論すべきでした。


米国臨床腫瘍学会(ASCO) 2011で最近提唱された「A new statement for advanced cancer care (進行がん患者さんのケアに関する声明)」J Clin Oncol. 2011,10;29(20):2837
でも、

オンコロジスト(がん治療医)は、進行がん患者さんと「予後について、率直な話し合い(discussion)をすべき」と述べられていて、予後告知(telling)とは、言われておりません。


「余命告知」は、医療者の上から目線のおごり高ぶった響きに聞こえるのです。
患者さんを大切にする、という
がん治療医のプロフェッショナリズムには、そぐわない言葉であると思います。



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dot 2012.09.26 05:07 | 編集
初めまして amam と申します。
 とは言いつつ自分は先生の話を講演会等で先日お聞きしました。

本題に入ります。
 現在の時点では 余命宣告をして欲しいと思います。

補足
 自分は サバイバーであり 二度の癌の宣告を受け
 開腹手術により 一応完治したと思ってます。
 一度目は 2004/2  宣告 3月に 直腸摘出
        抗癌剤を一年飲みました。
 二度目は 2007/11 宣告 翌1月に 胃下部 約2/3を摘出
        薬は飲んでません。

 現在は年にほぼ一度の 内視鏡検査(胃、大腸)
半年置きに 血液、エコー 等の検査を行ってます。

 特に再発等はありません。

 上述しました様に 二度の開腹を行い完治と思ってますが
 再発は不安であり もし 自分の余命が無いのならば
 元気な内にやりたい事を行いたいと現在は思ってます。

 が 実際本当に余命宣告をされたらば どの様になるのかは
 想像できないのではというのが本音かも知れません。

 長文、駄文ですみません。


 
amamdot 2012.09.27 17:01 | 編集
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