2011
11.03

標準治療って何?

標準治療とは何か?というタイトルで、先週の癌治療学会の患者アドボカシーラウンジでお話した内容を紹介します。

標準治療とは、現在、世界中の医学研究の粋を集めてわかっている、世界で最も優れた最高・最良の治療のことです。

簡単に言うと、「世界で一番の治療法」です。
そんな良いものが...と思うかもしれませんが、患者さんは、誰しも世界で一番の治療法をしてほしいと希望するでしょう。医療サービスを施す側からすると、世界で最も優れた治療があるなら、それがどこでもできるように提供することが良い、と思います。

ガイドラインというのは、その世界で一番の治療法がしっかりと記載されているのです。ガイドラインは優れた治療を幅広く知ってもらうために作られたものですが、米国や欧州でこうした動きがはじまり、日本でもほとんどのがん治療に対して、ガイドラインがつくられています。

ガイドラインに関しては、私のブログのリンクをしていますので、こちらを参照してもらうとよいです。
日本語で見ることができるガイドラインですと、
国立がん研究センターのホームページのエビデンスデータベース、PDQ日本語版、NCCN日本語版などを参照してください。

ガイドラインの問題点としては、内容が難しい、ガイドラインを見ても何がよいのかよくわからない、と思うかもしれません。確かに一般のガイドラインは、患者向けにわかりやすく書かれていませんんので、わかりにくいかもしれません。もし内容に関して、わかりにくいところがありましたら、いつでもご質問ください。

ガイドラインは、「エビデンス」つまり、最新の医学研究(文献)を元に書かれているので、医学研究(文献)の内容まで細かく記載がされているので、難しいのだと思います。ただ、このエビデンスが書いていないものというものは、全く信用できない、ということを覚えておいてほしいのです。

ガイドラインを使いこなせるようになると、何が良い治療であるのか、何がインチキ治療であるのかが、よくわかるようになるのです。

逆に言うと、このガイドラインに記載がない治療などは、インチキ治療だと言ってもよいのです。
例えば、ガイドラインに記載がない治療と言いますと、
免疫療法
食事療法
低容量抗がん剤治療
などなど

なのです。免疫療法などは、否定するコメントがしっかりと記載されているガイドラインもあります(肝臓がんガイドラインなど)。

あと、民間療法に関しては
日本緩和医療学会のがん補完代替療法ガイドライン
http://www.jspm.ne.jp/guidelines/index.html
を参照するとよいです。







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コメント
例えば ハーセプチンの術前使用が 最近 やっと 公知申請になったと聞きました。

数年前から ハーセプチンの術前使用で あるタイプのがんに対して 7割が PCRするとの記事を読みました。

標準治療、保険適応は かなり 経済的な要素が加味されているふうに 思いますが、 先生の感想は いかがでしょうか?

 
hirominkdot 2011.11.12 23:10 | 編集
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